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withコロナ時代の父母懇談会を創る

 

保護者=ステークホルダーとの結びつき強化に向けて

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、大学を取り巻く環境が劇的に変化するなかで、大学と学生の父母を結びつける「父母懇談会」の役割はますます重要になっています。

この記事では、2020年度の各大学の父母懇談会の開催状況やその特徴・傾向についてご紹介するとともに、withコロナ時代の父母懇談会のあるべき姿についてご提案したいと思います。

 

 

 

withコロナ時代における父母懇談会の重要性

なぜ、いま父母懇談会の役割が重要なのでしょうか。一言でいえば、新型コロナウイルスの感染拡大により、学生生活や就職活動・キャリア形成のあり方が大きく変化したからです。

オンラインによる遠隔授業の導入をはじめ、各大学の講義のあり方が大きく変化するなかで、子どもがどのような学生生活を送っているのか。実家から離れて暮らす子どもを持つ父母を中心として、この点に関心を寄せる人は増えているはずです。

また、コロナ禍により打撃を受けた業界を中心に、大幅な採用減や採用中止、選考方法の変更が行われるなど、就職活動も不透明性を増しています。

かねてより、大学生の父母の”就活熱”の高まりが指摘され、多くの大学が保護者向けの就職説明会を開催し、盛況を博していましたが、子どもの就活・キャリア形成に対する関心は、今後ますます高まっていくとみてよいでしょう。

 

 

なぜ、学生と父母との関係づくりが大切なのか

指摘するまでもなく、大学にとって、学生の父母は最も重要なステークホルダーの1つです。単純な話、大学の授業料は父母が負担しているケースが少なくないからです。

各大学が持続的な発展の基盤を築くためには、積極的な情報発信を通して、父母の満足度を高め、信頼を獲得することが欠かせません。また、双方的なコミュニケーションを通じて父母のニーズや大学に対する期待をきめ細かに汲み取り、そこで得た情報や知見を大学の魅力向上に役立てていく必要があります。

そのためにも、父母懇親会という接点を活かさない手はないのです。

とはいえ、3密(密閉・密集・密接)の回避、ソーシャルディスタンスの確保が求められる今日、従来通りの父母懇談会を実施するのは厳しいといわざるを得ません。

これまでの父母懇談会は、学長をはじめとする教員のほか、教務課や学生生活課、キャリアサポート課といった学生生活やキャリア支援に関連する部署の職員が、大学キャンパスや全国各地の出張会場で講演を行なったり、学業生活や就職実績、就職活動、キャリア・留学等に関する説明や報告、個人面談やグループ面談を実施したりするケースがほとんどでしたが、こうした活動は難しくなっています。

各大学にはwithコロナの時代にふさわしい、新たな父母懇談会のかたちを創造することが求められているのです。

 

 

オンライン化の可能性

では、父母懇談会の新たなかたちとは何でしょうか。

ポイントは「オンライン化」、いま流行りの言葉を借りれば「父母懇談会の“DX(デジタル・トランスフォーメンション)化”」です。実際、こうした取り組みは既に始まっています。

2020年度には父母懇談会の中止を決定した大学(慶應義塾大学や上智大学、立命館大学、学習館大学、駒澤大学など)が少なからず存在した一方で、オンライン会議システムを活用したウェブ面談特設サイトの開設動画配信など、これまでにはなかったかたちで父母懇談会を実施した大学もありました。

ここではいくつかの事例をピックアップして、ご紹介したいと思います。

 

 

【ウェビナー機能を使ったライブ方式の父母懇談会】

明治大学は2020年8月1日・8日・22日の3日間、オンライン会議システム「ZOOM」のウェビナー機能を活用し、ライブ方式の父母懇談会を開催しました。

懇談会では、学長や連合父母会長の挨拶のほか、春学期の授業実施状況やオンライン授業に関するアンケート結果の報告、就職キャリア支援及び留学支援等の説明が行われ、3日間で延べ1383人の父母が参加しました。

また、獨協大学東京農業大学は、全体会(名誉学長や学長、父母会長や教育後援会長、採用コンサルタントやキャリアセンター長による講演)をオンラインで配信する一方で、学部学科別の懇談会をZOOMで実施。

獨協大学の学部学科別懇談会に関しては、

「自己紹介の時間を設けていただいたので、他の保護者の方々の考えを直接聞くことができ、有意義な時間でした」

「学部学科別懇談会ではオンライン授業の利点を詳しく教えてくださったので、オンライン授業がいかに安全でかつ有効であることがとてもよくわかり安心いたしました」

獨協大学父母の会「オンライン父母懇談会アンケート結果」より

など、好意的な意見が寄せられたそうです。

 

 

【特設サイトの開設】

東洋大学は、7月31日〜8月16日まで、大学ホームページにWEB父母懇談会特設サイトを公開。

父母及び保証人の団体である「甫水会」会長のメッセージやキャンパスの紹介、成績表の見方や現状の報告、動画講演、校歌ミュージックビデオなどを配信するとともに、特設ページ内の問い合わせフォームより個別質問を受け付け、関係部署による調査を経て、メールで回答を行う仕組みを構築しました。

上記のWEB父母懇談会について、東洋大学のご担当者に詳しくお話を伺ったので、下記の記事もぜひご覧ください。

また、中央大学の父母連絡会は毎年開催している「キャンパスライフ体験会」をオンライン形式で実施。

2020年10月29日から12月31日までの期間限定で、あらかじめ登録した父母のみがアクセスできる「オンラインキャンパスライフ体験会特設ページ」を開設し、前期オンライン授業の状況、後期授業に向けた対応、現在のキャンパスの様子等に関する報告のほか、コロナ禍における就職環境の変化や支援、奨学金、映像でのキャンパスツアーなどのコンテンツを用意しました。

 

 

【動画配信+オンライン個人面談】

同志社大学経済学部では、父母会のホームページ上に、父母会活動の紹介動画や秋の就職説明会の動画を期間限定で掲載するとともに、ZOOMを活用し、1人当たり15分〜20分程度のオンライン個人面談を開催しました。

 

 

【対面とオンラインの“ハイブリッド懇談会”】

対面形式とオンライン形式を組み合わせるかたちで父母懇談会を開催した大学もあります。北海道科学大学城西国際大学はその一例です。

北海道科学大学は札幌の大学キャンパスで直接面談を実施したほか、北見、帯広、釧路、函館、青森の特設会場に設置された通信機器や、自宅のPC、タブレットを使って、クラス担任とオンラインで面談する仕組みを構築しました。

一方、城西国際大学は、感染防止に配慮しながら対面式面談とリモート式面談を併用。対面式面談には103人、リモート式面談には126人の計229人の父母が参加しました。

 

 

まとめ:対面もオンラインも

ここで取り上げた事例はほんの一例にすぎませんが、各大学がさまざまなかたちで父母懇談会の「オンライン化」を進めていることはご理解いただけたかと思います。

今後、「オンライン化」の傾向はますます加速していくはずです。説明会や報告会といったプログラムはウェブ上で配信されるのが当たり前となり、個人的な面談もZOOM等のオンライン会議システムを活用して行われるケースが増えていくのは間違いありません。

また、キャンパスツアーに関しても「VR(バーチャルリアリティ)」を活用し、遠隔で実施される可能性も考えられます。

オンライン化の推進は、距離的・時間的なハードルの低下を促し、遠方に在住の父母も気軽に参加できるようになります。また、Web上でのアクセスも簡単なことによってお手軽感が向上し、父母懇談会への参加に対する心理的なハードルを大幅に下げることにもつながるはずです。

ただ、その一方で、「オンライン化」を加速させることで、リアルな場でのコミュニケーションの価値があらためて見直される可能性もあります。その意味でいえば、対面形式の父母懇談会を通してしか得られないものについて考慮に入れておくことも大切です。

笑屋では、対面形式及びオンライン形式の父母懇談会の企画運営、特設サイトの制作など、父母懇談会に関するあらゆるリクエスト、お悩みにご対応いたします。ぜひお問い合わせください。

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